Going my way

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くちなしの花

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先日、父(70歳)が他界しました。

 

父とは人間的には、最後まで、本当に気が合わなかったですが、生物学的には、唯一無二の存在であり、育ててくれたことには感謝しています。

 

父は脳梗塞認知症になり、入院していました。

 

生死に関わるような状態ではなかったのですが、その日は朝からあまり体調が良くなさそうだったそうですが、どんどん悪化し、夕方には息を引き取ったという経緯で、まさに「寝耳に水」という急な訃報でした。

 

その夜に、実家に駆けつけた際に目にとまったくちなしの花。

 

その日の夜に、母と弟と、父に会いに行った病院にも咲いていたくちなしの花。

 

あの「むあっ」とむせ返るようなくちなしの花の香りが、私は嫌いではありません。

 

「くちなしの花を見るたびに父を思い出すな」と直感的に思いました。

 

この記事を書くにあたり、くちなしの花言葉を調べてみました。

くちなしの花言葉には、ポジティブなものが多いみたいです。

 

その中でしっくりきたのが、この2つ。

 

1.

死んだ人の霊を慰めるために「私はとても幸せです」といった花言葉のあるクチナシの花を手向けるという古くからある風習です。幸せだった人生を思い出し、心静かに休んでほしいという願いを込めて花を手向ける人もいます。

 

2.

日本ならお釈迦様といえば蓮の花というイメージです。そのため極楽のお花と言えば、蓮の花を思い浮かべます。海外ではクチナシは「天国に咲く花」と呼ばれ、幸せを運ぶ花と言われています。

 

父が亡くなった日に印象的だったくちなし。

そして、このくちなしの花言葉

 

ああ、父は、穏やかな、平安のあるところへ召されたのだな、と確信した出来事でした。